深夜酒類提供飲食店営業 大阪 行政書士ブログ 食品の産地偽装・・

皆様、こんにちは。

 

今回は、食品の産地偽装について考察してみたいと思います(今回は農産物や畜産物には触れませんが、当たり前のように産地偽装はあると推測されます)

色々と驚くほど大胆な手口で産地偽装が行われていますね。最近、目にしたのは上記画像の「あさり」と「うなぎ」です。どちらも「国産」と謡いながら実は「中国産」だったというものです。

何故こんなことをするのか?

理由は、まぁはっきり言ってズバリ中国産と表記すれば売れないからですよね。更に安物の中国産を仕入れて国産と表記し、値段は国産の相場で売れば高い利益が見込めるわけですから、悪徳業者からすれば(漁業組合や仲買人等もグル)こんなに簡単に利益を出す方法は他にないわけです。

ここで疑問が出てきます。そもそも産地偽装は簡単にできるのか?

私は元漁師です。20年前のことになりますが、第一次産業に身を置いた者としての知見をもとにお答えしたいと思います。ハッキリ言って20年前にも産地偽装はありました。当時は、中国産を国産に偽装すなど皆無で聞いたこともありませんでしたが、日本の中で産地偽装は当たり前のように行われていました。

例を一つ上げると、まったく別の場所で獲れた魚を有名産地に偽装します。大分県の関サバ等ですね。徳島県でサバを出荷しても値段がしないとしましょう。それを関サバとして出荷します。表記を変えれば誰にもわかりません。

もう一つの例は、養殖魚を天然魚と偽る行為です。養殖と天然の差が見た目でわかる魚は捌いてしまえば誰にもわかりません。

どちらも安くて売りにくく値段がしない物を高く売るために偽装するわけです。このような行為は今も行い続けられていると推測されます(残念ですが、今回報道された「あさり」「うなぎ」は氷山の一角だと思います)

少しだけインチキをして、別の地域や国から持ってきた物を本当の産地で飼いなおし、地元産として出荷するケースもあります。「あさり」も「うなぎ」もそうですよね。例えば中国から鹿児島に輸入して鹿児島県産として流通させる手口です。これも誰にもわかりません。

最後に、では産地偽装を見抜く方法はあるのか?について

結論から言いますと、それは不可能だと思います。うなぎ等いい例で、あれだけ加工して味付けの濃いものを、どこのものだの、天然か養殖かなんてわかるはずがありませんよね。ただ、疑うことはできます!

参考までにグラフを用意しました。うなぎは約60%が中国からの輸入です。天然物など皆無です。しかし、スーパーで売られているものは国産がほとんどです。もう一つ、こちらは「とらふぐ」の漁獲量ですが、ふぐで有名な下関がある山口県は漁獲量で見ればほんの僅かでしかありません(養殖物は山口県での生産は皆無)しかし、世の中には「下関産とらふぐ」の文字をよく見ます。おかしくないですか。こうしてデータを見れば疑う目が養われます。まずは怪しいなと思うことから始めてみて下さい。偽物を掴ませられない為にも・・。

 

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