「何故、読書をするんですか?」、「何の為に勉強するのか?」よく質問されます。
理由は簡単です。自分の人生を豊にするためです。まず、知らなければ何もできません。人は皆、自分の好きなことには夢中になり、学ぶことができるものです。その気持ちが理解できればわかるはずです。
今回は、より読書の大切さを理解してもらうために、2つのことをご紹介したいと思います。少し人生哲学的な内容ですが参考までに。
① 「学問のすすめ」を読む
誰もが知る「福沢諭吉」の著書ですね。まさに今回のテーマが分かり易く説かれています。「一身独立して一国独立す」素晴らしい理念です。
② 上皇后様のスピーチ テーマは「こどもの本を通しての平和」
「今振り返って、私にとり、子供時代の読書とは何だったのでしょう。何よりも、それは私に楽しみを与えてくれました。そして、その後に来る、青年期の読書のための基礎を作ってくれました。
それはある時には私に根っこを与え、ある時には翼をくれました。この根っこと翼は、私が外に、内に、橋をかけ、自分の世界を少しずつ広げて育っていくときに、大きな助けとなってくれました。
読書は私に、悲しみや喜びにつき、思い巡らす機会を与えてくれました。本の中には、さまざまな悲しみが描かれており、私が、自分以外の人がどれほどに深くものを感じ、どれだけ多く傷ついているかを気づかされたのは、本を読むことによってでした。
自分とは比較にならぬ多くの苦しみ、悲しみを経ている子供達の存在を思いますと、私は、自分の恵まれ、保護されていた子供時代に、なお悲しみはあったということを控えるべきかもしれません。
しかしどのような生にも悲しみはあり、一人一人の子供の涙には、それなりの重さがあります。
私が、自分の小さな悲しみの中で、本の中に喜びを見出せたことは恩恵でした。
本の中で人生の悲しみを知ることは、自分の人生に幾ばくかの厚みを加え、他者への思いを深めますが、本の中で、過去現在の作家の創作の源となった喜びに触れることは、読む者に生きる喜びを与え、失意の時に生きようとする希望を取り戻させ、再び飛翔する翼をととのえさせます。
悲しみの多いこの世を子供が生き続けるためには、悲しみに耐える心が養われると共に、喜びを敏感に感じとる心、又、喜びに向かって伸びようとする心が養われることが大切だと思います。
そして最後にもう一つ、本への感謝をこめてつけ加えます。読書は、人生の全てが、決して単純でないことを教えてくれました。
私たちは、複雑さに耐えて生きていかなければならないということ。人と人との関係においても。国と国との関係においても」
学ぶべき点が多いですね。奥深さを感じます。読書は人の考えにふれることができ、それを知り学ぶことで自分の可能性を拡げることができるのです。特に失敗事例を知ることで、同じ轍を踏むことがないように注意することができる、読書の大切さが伝われば幸いです。
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